と…その前に…
本日は一通の手紙が届いております(´_ゝ`)
「カールしゃんからジョセフくんへの報酬に絵を描いて欲しいってメールが来たんですが『甘ったれんな!ジョセフさん喜ばすなら無理矢理にでも自分で描いて渡しなさい!』とお伝えください」
ふむふむ、なるほど…
要するに「カールが支払う謝礼を何故か第三者が支払わされる」というクレームだな、OKPK!
え~…業務連絡
デスdeath!
天狼副長 兼
クレーム処理係のカールデーニッツさん。
クレームが一件届いてるので、40秒で支度して白装束と遺言状、そして六文銭を持参して大至急で天狼悪党党の幹事長室までお越しください(´Д`メ)y-~~~
さて、業務連絡も済んだので…少し昔話をします。
オレが海賊始めたのは確かゲーム始めて半年くらい経過した頃なんで、大体4年半か5年弱くらい前です。
その時の海賊事情。
海賊はたくさんいました。
それこそ今は模擬してる人達とか、むしろ模擬大会の主催とかやってる人とか普通に海賊団を率いて結構ムチャクチャやりながら、今よりもっとムチャクチャに周りから言われてました。
東地中海も危険海域で、アテネ冒険者とか容赦なく狩られまくり、囮役を出して他人が襲われてる隙に逃走したり、挙句に一部で「囮役500k」とかバザコメ出して商売するオレみたいなのまで現れる荒んだ海でした。
粘着PKは当事からする奴はしてましたが、当事の一般航海者は何か不満があって運営にクレーム入れても全て「航海者のバイタリティでなんとかしろ」と一蹴されてました。
上納品も無かった当事の常識として「拿捕されたら、PKが視界から消えるまで救助はするな。粘着されるかもしれないから」というのが一般的だったと記憶してる。
曳航するからと艦隊に誘われても絶対に入るなと言われてました。
まぁシードとかジダンが曳航PKとかやってたからだが(´_ゝ`)
早い話が「自分の身は自分で守ろう」という教訓が染み付いてるのが、今の最古参くらいの世代のプレイヤーでしょう。
その後、海賊が沈むと1時間の対人禁止時間が設けられ、賞金額が5倍くらいに跳ね上がり、上納品というPK回避アイテムが実装されました。
当事の一般航海者は「上納gj!これでPK被害とはオサラバだ!サラダバー!」と狂喜乱舞してました。
海賊はそれを機に廃業する奴、ブー垂れながらも続ける奴、あんま気にしない奴といましたが、オレは残りました。
ちなみに現在でこそ、上納品はPKが受け取ると「戦利品」というアイテムに代わりますが、当事は何故か相手から上納投げられると、コショウだかサファイアとかが飛んできた記憶がある。
問答無用で飛んで来られても倉庫一杯だと弾かれるので、実入りが無いって事で後に今の戦利品に代わったんですな。
それからしばらくの間は一般の航海者は何不自由なく過ごしてた。
ですが、しばらくすると、そもそも上納品すら投げるの嫌だとか、作るの面倒くさいとか文句を言う人たちが出始めます。
人は誰でも環境に慣れてしまうものです。
今の自分の環境が恵まれてるなんて自覚をできる人は一握りでしょう。
その後、海域変動やら非戦密約やら、どんどん便利に修正や追加がされていきました。
それと同時に消えていったものも密かにあるんだと思うわけ。
上納の実装で消えてったのは、海賊だけじゃなく、実は存在価値が一気に薄れた海軍じゃないかな。
それまで、海賊に対抗する手段は自力で武力打破するか、あの手この手で逃げるか、海軍を呼ぶかでした。
私掠海賊も似たような所はあるが、海軍は自分達の存在意義として「同国商人の護衛、救助」という活動意義があった。
イングのシーストは今でも有名ではあるが、実は当時はポルトガルにも海軍がありました。
でも上納実装後はいつの間にか消滅したのかな?
一度は恵まれた環境を与えられても、しばらくするとそれが当たり前になってしまい、自分の環境が恵まれてるなんて自覚する人は少なくなります。
ウチの会社でも居ますよ。5年前より仕事は相当楽になってるのに平気で文句言う奴とか。
まぁ関係ない話ですが。
環境に慣れるという意味では、海賊も同じですな。
最もこっちは真逆で常に下方に環境が変化してますが。
ただ、昔は海賊も一般航海者も双方にメリット、デメリットありながらも、まだ辛うじて同じルールの端と端で世界を共有してたような所がある。
だから双方の主張も当事は、互いに納得はできなくても理解はできるというラインで納まってた気がする。
これはオレの個人的な感覚だけどね。
その後、片方はどんどん優遇され、片方はどんどん下がってく。
その差異がある程度まで広がると、もう互いの話は通じなくなる。
一般航海者は海賊がなんで海賊やってるのか理解できなくなり、海賊は一般航海者が何が不満なのか理解に苦しむ。
かくいうオレも今でも思うもんね。「上納品あるのに一体何が不満なのかわからん」と。
今じゃ互いに何言ったって相手には完全には理解されませんよ。
理解を示してるように見える白ネの人もいるが、よくよく聞いてると「いや、まぁそうじゃあないんだな」と思う部分もあり、やっぱりわかってない。
これは仕方ないのだよ。だって実際やった事ないんだもの。
頭でわかってるつもりでも実際やってみると全然違う。
一番解りやすい例えは模擬だよな。
オレは今回の仕様変更よりラフロ実装後の方がインパクトあったと言ったのは、あの時に上納の実装と同時に消えてったモノの方が、今回の変更で消えていくであろうモノよりはるかに多かったと思うから。
え?PK回避課金で消えてく海賊が多いって?
放っとけ放っとけ。
実際に導入されて体験した上で辞めたやつなら理由はそれが原因だろうが、情報の段階で辞めた奴なんか放っておいても程なく辞めてっから(´_ゝ`)y-~~
だって、海賊に未練あるなら、今は実装まで様子見してるだろ。
実際はそれほど課金する奴いなかったらどうすんの?って話じゃん。
辞め時を感じてた時に丁度いい口実が転がってきたからってのが大半だし、そんなのは消えてったモノのうちに入らん。
上納品はオレの中ではPK回避アイテムだったんだよね。
PKを回避するアイテムが生まれたんで、それまで重宝されてた海軍というPKKの存在が一気に薄れた。
昔はありましたよ。ちょっとインドで暴れてると翌日には大挙してPKK艦隊が沸くとか。
当事まだ対人禁止もなかったから、海賊も喧嘩買います状態で普通にPKK艦隊とやりあってたという、なかなか熱い海だった。
あの頃は色々と楽しかったもんです。
…まぁ正直、当事はそんな事は思ってなかったが、今になって俺の懐古フィルターを通してみると若干美化されてるのは否めないけどなw
当事は当事で「邪魔くせー!殺そうぜ!」とか言ってたと思うけど(´_ゝ`)
上納実装前はまだ「海軍vs海賊」という図式が一応は時々発生してたんだな。
海軍じゃなくても、商会のイベントに商会の軍人が護衛でついてたりとかな。
上納で激減した風景の一つではある。
PKがスパイスだなんてのは周囲でそう感じる人がいるのは居るんだが、PK自身が「オレはスパイスとして必要だからやってんだ」とか言い出したら99%それは嘘だ。
ほとんどの奴は「自分がそこに楽しみを見出したから」やってんだ。
それ言い出したら投資家だってゲーム内じゃ同盟港の変化の主役として必要だが、そこに楽しみを感じないのに「ゲームに必要な役だから」と義務で投資する奴はいないだろう。
そのへんは『私掠海賊』と同じですよ。
海賊として断言するが「国のために私掠やってます」なんてのは詭弁だ。
正しくは「自分がやりたくてやってる私掠海賊プレイが結果として国に多少の恩恵を生んでます」だな。
やりたくないのに国家のために無理矢理に私掠してる奴がいたらオレは「嫌なら辞めてもいいんじゃねーか?」と言ってしまう。
上納実装で港の検問、封鎖もできなくなったのに通商破壊をする海賊なんてのは存在しようがない。
これも上納実装前はね、いたんですよ。本当の意味で私掠みたいなのが。
現にポルトガル海軍の名簿には現役色付きもたくさんいました。
イスパも商人層と連動して動く海賊はいたしな。
上納の実装とともに、海賊に対抗する武力は必要なくなったんだな。
そして海軍プレイも通商破壊私掠プレイも、そこに自然的に生まれてたコミュニティも消えてった。
時代の流れってのは、どうしてもあるので、すべてにおいて昔が良かったとは思いません。
今だからこそこのゲーム続けられてる層とかもいるだろうしな。
時代に応じて適応していく能力がなきゃ長くは続かんので、それには適応していこう。
ただ、時々でいいから昔あったけど今は消えてったモノの事も思い出してやる事で、この先のモチベーションに繋がったりする事もあると思うんだな。
環境に慣れてしまってる自分に気付いたりできます。
なんで昔話をしたかというとだな…
今回のアップがそのうち昔話として語られる時に、果たしてその時のプレイヤーの世論が大体どういう風潮になるか。
さすがに今まで長くやって何度かアップ経験してると、いい加減見えてくるなと。
昔の海賊と今の海賊のスタイルが変化したように、この先の海賊のスタイルってのも確立されてきて、きっとそれに適応した海賊が生き残ってるんだろうが…
後に引けなくならんかね?
オレは今まで通り、仕様に適応しながら自分の楽しみを新しく生み出しながらスタイル変化しつつ続けてると思うけどね。
幸いにも、ライフワークの一環であるタイマンに関しては今後もあまり変化はなさそうなので安心してるけど。
- 2011/10/10(月) 22:31:23|
- 海賊観
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